磯焼け対策

磯焼け対策商品

藻場増殖礁(K-hatリーフβ型)

当社では、2004(平成16)年より、グループ会社の(株)SNCと共同で、独自の磯焼け対策商品を開発・事業展開し、海洋環境の保全に取り組んでいます。

藻場増殖礁
海藻プレート及び周辺商品
簡易藻場礁

 【1】藻場増殖礁

当社独自の着脱式藻場増殖プレートを用いた多機能型藻場増殖礁は、礁内で繁茂した海藻が、海藻の遊走子・幼胚を供給する「核藻場」として機能し、藻場の再生を行うもので、水産の公共工事においても、画期的な取り組みとなっています。なお、これらの製品は複数の特許により守られた技術と、独自のノウハウによって構成されています。

製品名 画像 特長 資料
K-hatリーフβ型

磯焼けが進行した地域に沈設し、海藻の遊走子、幼胚を供給する母藻基地(=核藻場)として活用します。


  • ●ネットを装着

    アイゴ、イスズミ、ブダイ等藻食性魚類の食害を防止できるネットを装着しています。当社は磯焼け対策を目的とした大規模な核藻場礁にネットを装着した最初のメーカーです。

  • ●ネットに工夫

    汚れない、破れにくい工夫がされています。ネットは一部開放・交換も可能、メンテナンス性に優れています。

  • ●海藻はプレート式

    海藻は専用のプレートに着生させ、中間育成したものを、樹脂ナットで固定します。メンテナンス時は、水中でも容易に着脱(交換)が可能です。

  • ◆ブロックの効果 … 海藻はブロック上に固定。500mm嵩上げすることでウニ類の食害から海藻を守ります。 ブロック間には35~150mmの隙間が形成され、アワビやイセエビが好んで棲みつく居心地の良い環境で、磯根資源増殖効果が期待できます。
    ◆イセエビ用オプション … オプションで稚イセエビの棲み家となる「エビクルハウス(詳細はこちら)」を装着可能。沈設地域では稚エビの着床事例が多く確認されています。
    ◆アワビ礁としての活用 … ブロック間の隙間を利用してアワビの育成礁、もしくは産卵床としても活用されています。詳しくは「アワビ増殖(詳細はこちら)」のページをご覧ください。
K-bankリーフ
  • ●核藻場機能に特化

    コンクリート土台に海藻プレートを直接固定する核藻場機能のみ に特化したタイプです。
    K-hatリーフβ型の廉価版とも言えますが、製品重量は同じであり専用の設計となっています。
    K-hatリーフβ型と異なり、ブロックがないため、K-hatリーフβ型で可能な◆の3項目について、同様の効果は期待できませんのでご注意ください。

  • ●イセエビ用オプション

    「エビクルハウス(詳細はこちら)」はコンクリート土台に装着可能です。こちらも、沈設地域では稚エビの着床事例が確認されています。
<応用編>
礁をずっとお使い
いただくために

ネット交換のお薦め

  • ●ネット交換

    沈設箇所の環境にもよりますが、概ね5年を超えて使用すると付着した汚れによりネットが目詰まりし、ネット中の海藻の成育に悪影響が出る傾向にあります。当社製品は水中でもネット交換できる設計になっており、藻場増殖礁の継続的な有効活用のため、定期的なネット交換による機能回復をお勧めしています。春であれば同時に海藻プレートの交換も可能であり、元気で若い海藻に世代交代できます。このほかにも、可能な範囲であれば、様々な要望にお応えします。

 【2】海藻プレート及び周辺商品

藻場増で使われる各部材は、部材販売も行っています。いずれも15年間以上にわたる経験に基づき設計された様々なノウハウが詰め込まれています。

海藻プレート一覧

製品名 画像 特長 資料
ジーマプレート

種糸巻き付け→中間育成→藻場礁への据付けに活用する海藻着生用のプレートです。各工程での作業性の良さと、海藻が確実に着生するプレートです。材料メーカーである当社の技術を生かした製品で、実際に作業を行う漁業者にも好評です。


  • ●海藻種糸のかけ回し、固定がとても簡単

  • ●成長の各段階で海藻が固着しやすい複数大の突起

  • ●中間育成時に作業が楽な軽量設計

  • 素材は天然由来原料が半分以上の独自設計樹脂

  • 中央の穴は固定や中間育成時の連結に使用

海藻プレート
(タイプ1HB)

ジーマプレート装着用の藻場増殖プレートです。海藻の成長に伴いジーマプレートからはみ出した仮根がしっかりと根を張ります。


  • ●海藻がしっかりつくよう、天然石から型取り

  • ●巻貝等の這い上がりを防止し初期の食害を防止

  • ●海藻着生機能は旧モデル(タイプ1)と同等

周辺商品

製品名 画像 特長 資料
SSβネット
(Zタイプ)

核藻場を魚の食害から守るためのネットです。素材や構造について、15年間以上にわたり多くの改良を加えた当社が自信を持って提供するネットです。


  • ●汚れない

    シリコン特殊処理した汚れづらいネットです
  • ●破れない

    2度の改良を経た高強度のネットです
  • ●外れない

    固定方法にも多くの独自ノウハウ
  • ●しなやか

    高強度ながらしなやかな揺動も汚れ防止に寄与
  • ●開閉可能

    海中で容易に開閉できメンテナンス性が良い
  • ●交換可能

    海中で取り外し、装着とも可能な設計。 →ネット交換で長期間にわたり礁の有効活用が可能
樹脂ナット

海藻プレートの固定に使う樹脂製のナットです。


  • 耐候性に優れた樹脂材料を使用

  • ●金属製ボルトと併用しても電蝕しない、錆びつかない

  • 海中でグローブ着用時でも脱着可能で使いやすい

  • ●ゴムワッシャー付きで緩まない

  • ボルトが海水に触れない袋型形状

  • ●海中固定に10年間使用、使用後簡単に取り外した実績

実績
これまでに
12万個!

 【3】簡易藻場礁

漁業者が少人数で設置可能な簡易な核藻場礁です。砂地タイプは設置部が鉄筋で構成されています。

製品名 画像 特長 資料
簡易台座
(砂地タイプ)
  • ●組立て簡単

    人力で簡単に組み立てられます
  • ●沈設はユニック船

    製品重量約680kg
  • ●ユニック無くても

    石を水中で後入れするなら無くても可能
  • ●海藻付き

    プレート式で取り付け簡単
  • ●ネット付き

    魚の食害から中の海藻を保護
  • ●砂地部にも安定

    重しの石配置部が鉄筋で構成

<応用編>

・設置部がネットになっている岩礁タイプもご用意できます。
・その他ご要望に応じた仕様変更に応じます。
実績
これまでに
約400基!
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